CFを使ったランドセルがLEXUSブランドから登場

今日はホワイトデーですね。

昨日、横浜のデパ地下に行ったらめずらしく男性で大賑わいでした。高校生の男の子たちが、有名チョコレートメーカーの小さな袋をひとつ手に提げて歩いている姿は、微笑ましいなぁと思う一方、最近の高校生はお金持ちだなぁとも思ったり・・・本命の女の子のために頑張ったのでしょうか!?

 

お金持ちといえば、少し前になりますがこの話題。

LFAと同素材の”ランドセル”が15万円で登場。これであなたのお子様もLEXUSオーナー(ギズモード・ジャパン)

 

炭素繊維がとうとうランドセルに登場です。「リアルソフトカーボン」が具体的に何の樹脂と炭素繊維を使っているかは不明ですが、何はともあれ15万円のランドセル!子供の持ち物にしてはかなりの高級品ですね。保護者の方のカバンよりも高級なのでは・・・というのは庶民の意見でしょうか。LEXUSをお持ちのご家庭なら、このくらいのランドセルはポンッ、なのかもしれません・・・。

 

個人的には、このランドセルのカラーバリエーションにあるピンクが気になります。公式カタログを拝見したところ、かなり濃いピンクのようですが・・・これに炭素繊維の黒がどうマッチングするのでしょうか。購入された方はぜひご一報下さい。

 

しかしながら、子供というものは親の思い通りにはならないもの・・・プレゼントした途端、

 

「僕(私)、フツーのランドセルがいいんだけど。」

 

というお子様(お孫様)の声が聞こえてこないことを願います。

 

CFRP製品にご興味・ご関心のある方、ぜひ一度弊社へお問い合わせ下さい。

 

炭素繊維強化プラスチックを材料設計から一貫した製品作り
CFRP 加工」のエーシーエム

 

複雑形状へ対応可能なUDプリプレグ

こんにちは。今日は晴れていたはずなのに、いつの間にか曇ってきてしまいました。

さて今日は、「複雑形状へ対応可能なUDプリプレグ」というお話です。

ずいぶん前のニュースですが、気になるので書いておこうと思います。
東レ、デザイン自由度の高いCFRPを製造できるプリプレグシートを開発(レスポンス)
http://response.jp/article/2015/03/06/245963.html

複雑な形状に成形しやすくなったUDプリプレグが出来ました、というニュースです。UDプリプレグといったら、平板やパイプなど、平らだったり真っ直ぐだったりする形状のものであれば問題ないのですが、大きなうねりのあるような面だったりすると追従出来なくてシワになったり樹脂がたまったりするので、複雑形状には使いにくいというのがこれまでの常識でした。

東レ社のホームページによれば、「UDプリプレグに特定のパターンで切込を挿入することで、一方向に所定の繊維長の繊維束が制御されて配列したシート」とのことです。繊維を切ってしまうと物性はどうなるのか気になりますが、同社によれば弾性率は従来のUDプリプレグ対比で同等、強度は80%以上を達成とのことで、これまで力学的特性に妥協せざるを得なかった複雑形状への展開が期待出来そうです。実用化されたら、一度実物を成形して評価してみたいですね。

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大径CFRP製フライホイールの記事に関するちょっとした疑問

こんにちは。先ほど小学校低学年くらいの男の子たちが前を歩いていて、はやりの芸人のリズムネタを大きな声で歌っていました。そのなかでも、バンビーノの「ダンソン!」のリズムに乗せて、

「ギュウニュウ!ウーマイッ!」

と歌っていたのには思わず吹き出してしまいました。

さて今日は、「大径CFRP製フライホイールの記事に関するちょっとした疑問」というお話です。

またまたニュースの話題から。
世界最大級の超電導フライホイール蓄電システム 実証機が完成、テスト開始(環境ビジネスオンライン)
http://www.kankyo-business.jp/news/010324.php

直径2mのCFRP製フライホイールですか、大きいですね!円盤というよりはむしろ円筒のような・・・。クボテック社のニュースリリースによると、質量は回転軸を含まずして約3トンもあるそうです。軽いが売りのCFRPがトン単位で使われているなんて驚きです。

ところで気になるのが、記事に書かれている

「炭素繊維の織り方を工夫することで高強度、高信頼性を実現し、直径2mの大径化に成功した。」

という点です。

織り方?

織っているのでしょうか。巻いているように見えるのは私だけでしょうか。この成形品、繊維を巻きつけて作るフィラメントワインディングかと思ったのですが、違うのでしょうか。

余談ですが、フィラメントワインディングの成形品を見るとバームクーヘンが食べたくなります。私だけでしょうか。

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CFRP歯車について考える

こんにちは。しばらく会社を離れていたので、会社の電話を扱うのも何だかぎこちないのですが、とある取引先の方へ久々に電話をしたら、「おかえりなさい」と言ってもらえて嬉しかったです。

さて今日は、「CFRP歯車について考える」というお話です。

たまにはニュースの話題から。
炭素繊維で歯車軽量化 岐阜大教授と恵那の企業が開発(岐阜新聞)
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20150418/201504180945_24747.shtml

歯車をCFRP化したい、というお話はよくあって、その場合は
1. 型に樹脂と短繊維を混ぜて成形
2. 積層板から機械加工
というのが考えられます。

1は成形が上手く出来れば、後加工の心配をせず量産可能といえますが、型をどう作るかが問題となるのに加え、短繊維のCFRPとなるために、樹脂のみの歯車よりは強度が改善されますが、長繊維を使った金属並みの強度を得ることは難しいです。また、短繊維がきちんと分散していないと部品の強度に偏りが生じますし、量産時の品質も安定しないことになります。

2は積層板にすることで、長繊維を使えるため高い強度を得られますが、その高強度を得られるのは繊維が入っている方向のみになりますので、部分的には強度の低い箇所も存在します。型が不要なので試作はしやすいと思いきや、問題は歯車の歯の部分をどう加工するか・・・難削材のCFRPを高精度で歯切りをするには優れた刃物を用意しなければいけませんし、高い加工技術も要求されます。

というわけで、歯車のCFRP化はハードルが高いのですが、このニュースでは歯面を炭素繊維の帯で補強しており、先に挙げた1でも2でもないアイデアで大変興味深いです。帯を引っ張りながら樹脂と同時成形するのはかなり難易度が高いように思います。この成形品の物性が、樹脂品と比べてどこまで改善されたのかぜひ知りたいです。

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ルイ・ヴィトンがBMW i8用のバッグを発売

こんにちは。今日の横浜は比較的暖かくて過ごしやすい日です。

さて今日は、「ルイ・ヴィトンがBMW i8用のバッグを発売」というお話です。

たまには炭素繊維に関する話題をひとつ・・・。

Louis Vuitton Make Carbon Fibre Luggage for BMW i8 (COMPOSITES TODAY)

ルイ・ヴィトンがBMW i8のためのバッグを販売するそうです。旅行カバン2種、ビジネスバッグ、ガーメントバッグの全てはi8をイメージして炭素繊維が使われており、サイズはi8の収納スペースにぴったりと収まるようにデザインされています。4月1日より発売ですので、i8を購入予定の方はぜひ一式揃えてみてはいかがでしょうか・・・といってもミュンヘン、ミラノ、ロンドン、パリ、モスクワ、ドバイ、ニューヨーク、ロサンゼルスのルイ・ヴィトンストアでの販売で、アジアの店舗での販売はされないようですが。

i8を買うついでにバッグ1式もつけといて、みたいな方が世界の各地にはいるのでしょうね。 果たしてバッグ4種はおいくらなのでしょうか・・・。

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リケジョや○○ジョについて思うこと

こんにちは。いつの間にか2月になりました!早いですねー。

さて今日は、「リケジョや○○ジョについて思うこと」というお話です。

世間では、STAP細胞の研究で一躍有名となった小保方博士の話題で賑わっていますね。女性の少ない分野での活躍は、全国の同じような環境で奮闘している女性たちをとても勇気づけたのではないでしょうか。製造業もまだまだ女性が少なく、私も小保方博士のニュースを聞いて、とても励みになりました。

ところが、研究そのものよりもいわゆる「リケジョ」として小保方博士を扱う記事を見ると、まだまだ理系分野で女性がのびのびと働くには難しいのかなと感じます。「リケジョ」とくくることが理系女性の応援になるよりは、短期的な消費財としての役割を持たされることになり、むしろ長く活躍する環境を奪ってしまうので、結果として優秀な人材を失う状況を作るリスクがあるからです。

○○ジョで思い出しましたが、先日気になる看板を見つけました。

「エレ女的なんでもNo.1」!

エレ女!!!

なにやらエレガンスな女子を意味するようですが、私が大学にいた頃は、エレ女といったら電気系学科に所属する女子のことを意味し、エレガンスよりもむしろエレキを連想してしまうのですが・・・ところ変われば言葉の意味も変わるようです。

話はとびましたが、何はともあれ男女や文理の区別をやたら強調する風潮が早くなくなればよいのに、と設計も営業も担当する事業開発部に所属する私は思うのでした。

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エアバスA350試験機にカーボン模様の特別塗装

こんにちは。最近更新が滞りがちなので、書けるうちに書いておきます・・・。

さて今日は、「エアバスA350試験機にカーボン模様の特別塗装」というお話です。

あまり皆様のお役に立つ内容のないこのブログではありますが、CFRPメーカーのブログという建前上、たまにはCFRPに関するニュースも書いておかねばと思いますので、エアバスの話題をひとつ。

エアバス、A350の試験機3機目にカーボン模様の特別塗装 (Aviation Wire)

少々古い話題ではありますが、エアバスA350 XWBの試験機3機目はカーボン模様をデザインした塗装が施されたそうです。

これまでの試験機を振り返ると、
エアバス、A350 XWBの初飛行成功 (Aviation Wire)
エアバス、A350試験機2機目の初飛行成功 (Aviation Wire)
のように、いわゆる普通の塗装でしたので、今回はおしゃれで気の利いた演出だなと思いました。しかも、デザインが大胆ながら洗練されていて、試験機ながら格好いいなぁと感じます。ヨーロッパの美意識の高さというものでしょうか。

1本目の記事にありますように、エアバス社は「30年以上経験を段階的に積み上げ」て複合材を使用しているそうで、確かに昨年東京ビッグサイトで行われた先端材料技術展でのエアバス社の講演でも、複合材の使用量は
A330 約1割
A380 約2割
A350 XWB 約5割
と徐々に使用量を増やしているのに対し、ボーイング社は
B777 約1割
B787 約5割
と一気に増やしているところに違いがあると強調しておりました。

何はともあれ、十分な試験を行って安全な飛行を保証してもらえれば、複合材への信頼も厚くなります。この先4号機、5号機の登場は、外観・性能ともにとても楽しみになってきました。

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祝!ロンドン地下鉄150周年

大変遅くなりましたが、皆様あけましておめでとうございます。年明けからACMには続々と問い合わせがあり、事業開発部は忙しく動いております。巳年の今年はぜひとも景気回復に期待したいところです。

さて今日は、「祝!ロンドン地下鉄150周年」というお話です。

昨日の話になりますが、1月9日はイギリスのロンドンにて世界で初めて地下鉄が開通した日だそうです。パディントン駅からファリンドン駅で運行を始めてから今年でなんと150周年!1863年といえば、リンカーンがアメリカでゲティスバーグの演説をした年ですから、その長い歴史には驚きます。

ロンドンの地下鉄といえば、古いし高いしすぐ止まるしで利用者からは不満も多く、私もかつては日本に帰国する際、地下鉄で空港に向かおうとしたらその日は工事で運休していて冷や汗をかいた経験があります。でもやっぱり憎めないあの感じ・・・欧米人には小さ過ぎる気もするかわいらしいボディや、後世に残る洗練された地下鉄マップを含め、小説や音楽にも度々登場する存在感はやはり世界一人気のある地下鉄ではないかと思います。

余談ですが、パリの地下鉄に乗ったときは、手動でドアのロックを外す仕組みに衝撃を受けました。完全に止まる前にドアを開けてさっさと降りる乗客、そして容赦なくガツンと閉まる扉・・・安全の概念を強烈に破壊してゆく光景でした。

一方、日本の地下鉄といえば、清潔さと時間の正確さやストの回数を含めた運行状況は間違いなく世界一!これからも快適さを追求し続けて、世界の最先端を走り続けてほしいものです。

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CFRPが支える奇跡の一本松

こんにちは。たまにはCFRPに関するニュースをお届けします。

というわけで今日は、「CFRPが支える奇跡の一本松」というお話です。

シンボル喪失、思い交錯 陸前高田「奇跡の一本松」切断 (河北新報社)

昨日12日、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」は、保存のための切断作業が行われました。東日本大震災の大津波に耐えた奇跡の木も、残念ながら枯死してしまったため、人工的な処理を施して再度もとの場所にモニュメントとして立てるそうです。

さて、実はこの保存にCFRPが関わっています。

「奇跡の一本松」の保存 (陸前高田市ホームページ)

幹の中心をくり抜いたのち、CFRPを入れることで自立出来るようにするそうです。心棒になるので表からCFRPは見えないと思いますが、もとの場所に戻ってきたら、自重だけでなく、みんなの思いを強くしっかりと支えながら、また「奇跡の一本松」として希望を与え続けてくれるでしょう。

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「出来ない」が「出来る」へ変わるとき

こんにちは。CFRPから離れて、今週は八景島の話題ばかりで恐縮ですが、とても印象に残った話なのでご紹介したいと思います。

というわけで今日は、『「出来ない」が「出来る」へ変わるとき』というお話です。

突破する力 No.49 横浜・八景島シーパラダイス社長 布留川信行 (朝日新聞グローブ)

経営判断でジンベエザメを入手したい社長と、現場側としてそれを拒むスタッフの攻防は、業界が異なれど、組織に所属する人間であれば誰しも似たような経験があるのではないでしょうか。

製造業の場合、新しい引き合いに対して、営業としては、
・出来る可能性があるなら「YES」と言いたい

と考える一方、現場となる工場は、
・出来ない可能性があるなら「NO」と言いたい

となるパターンが思い浮かびます。新しい引き合い、特に新規開発というものは、これまでにない新しいものを作るわけですから、出来る・出来ないの判断が難しいものもたくさんあります。出来ないかもしれないものに責任を負えない現場からは「出来ません」の回答が届きがちなところを、そこを何とか困っているお客様のために、本当に出来ないのか、どうしたら出来るのか、何を解決すれば出来るようになるのか・・・、と現場だけでなく営業も一緒になって真剣に考えることが、「出来ない」を「出来る」に変える重要な過程だと思います。

ACMも、工場と事務所のみんなで一緒に悩みます。どちらに所属する人も、お客様の期待に応えたいという気持ちは同じ・・・「出来ないかもしれない」は「出来るかもしれない」と前向きにとらえ、「出来ない」が「出来る」に変わる大切な転換点を互いに共有することで、社員も企業も一緒に成長していければと思います。

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